先天性風疹症候群(CRS)とはどんな病気ですか

A風疹ウイルスに免疫がな い、あるいは免疫不十分な 妊娠 20 週後までの妊婦さん が風疹にかかる事により、 胎児に感染し、子どもに様々な奇形を生じる先天異常 症です。昨年夏頃から始まった風疹の流行が、今年に 入ってから主に首都圏と阪神地域で急拡大していま
す。週別報告数はようやくピークを迎えたが、まだ終息に向かったとは言えな 状況です。症状として、低 出生体重児の他、眼球異常 (白内障、緑内障など)、難 聴、心奇形、精神発達遅延、 脳性麻痺など永久的に障害 を残す物と、紫斑病、肝脾 腫、貧血、肺炎など生後に 一過性に認められるものがあります。
 
CRSの治療は各々の症状に対して行う事となりますが、何よりも大切な予防 は、幼児期に母体が風疹ワクチンの接種を受け、ウイルスに対する免疫を作って おく事です。横浜市でも、 緊急風疹対策として、 19 歳 以上の横浜市民で①妊娠を 予定している女性(妊娠中 は接種不可)②妊娠している女性の夫(子どもの父親) に対し、麻しん、風疹混合 ワクチン1回分の接種費用 助成(自己負担3000円) を行っております。市内の協力医療機関については、 市の健康福祉局健康安全課 のHPで検索して下さい。

投稿日:2018年11月14日|カテゴリ:院長コラム