守秘義務とプライバシー遵守
守秘義務は医療倫理の基本原理で、プライバシーの権利の一側面であり、どのような医療行為においても保障されなければなりません。特に中絶手術のように、あまり他人に知られたくない情報については、個人の秘密の厳守につとめなければならないのは当然のことです。当院では、患者様のプライバシーを遵守し、以下のような対応を行なっておりますのでご安心下さい。
当院の対応
当院では、患者様の通院の有無、診察内容、手術内容などの個人情報に関しては、一切、他の方にお伝えることはありません。お問い合わせが、たとえ手術同意書にお名前の記された配偶者やパートナーの方からであったとしても、本人の同意を得ずに通院の有無をはじめとして、診療内容を開示することは一切ございません。
個人情報に関する当院の対応としては、下記のような対応をとっております。
通院の有無、診察内容、手術の有無についてお問い合わせがあった場合
「守秘義務がありますので、患者様本人に来院して頂かないとお伝えすることが出来ません」と電話や窓口でお断りしております。また患者本人が同席しない場合の、医師への面会は一律に不可としております。
患者様のご家族がお一人で来院した場合
「本人と来てください」と対応しており、ご本人様同意のもとご同席いただいかない限りは、診察内容はもとより通院の有無（そのような方が当院に通院しているかどうか）についてもお応えすることはありません。
患者様本人が同意し、同席している場合
患者様本人が同意し、同席している場合に限り個人情報を開示しております。その場合も、配偶者やパートナー、ご家族やご友人の方とお話する前に、一旦患者様お一人で診察室にお入り頂き、患者様本人の意思を確認してから個人情報を開示するようにさせていただいております。なお、個人情報の開示にあたっては、保険証で患者様本人かどうかの確認を行わせて頂きます。
患者様の守秘義務に関する情報に関しまして
配偶者やパートナーの方はもとより、電話で患者様本人と名乗る方からお問い合わせがあった場合でも、お答えすることが出来ません。（電話では保険証や運転免許証による本人確認が難しいため。）そのため、個人情報に関する内容についてのお電話でのお問い合わせにはご本人様でもお断りしております。ご了承下さいますようお願い申し上げます。
待合室ではお名前でなく番号でお呼び致します
当院ではプライバシー厳守のため、待合室での患者様のお呼び出しはお名前でなく、番号でお呼びさせていただいております。（手術室では医療事故防止のためお名前でお呼びさせて頂いております。）
専用のスペースを用意
手術室・回復室・回復室トイレ等は中絶手術のためのスペースで、一般の患者様のためのスペースとは別になっております。そのため、手術室・回復室スペースでスタッフ以外の患者様と会ってしまうことはありません。（但し、土曜日のみスペースの関係から婦人科検診の方が回復スペース近くの通路を通られることがあります。）
その他
医師や看護師、その他の医療スタッフは、もしどこかで当院を受診された患者様にお会いしても患者様から挨拶のない限り、こちらから声をおかけすることはありません。
保険証提示について
手術前には内診や血液検査を行いますので、ポリープや子宮内膜症、子宮筋腫、貧血、感染症、月経困難症などの疾患が同時に見つかるケースもあります。その場合は、原則として保険での診療を行い患者様の負担が少ないようにしておりますために、保険証のご提示をお願いしております。しかしながら、中絶手術という特性上、保険証の提示をしたくないという方もおられます。そのような場合には、保険部分についても全額自費での対応を行い、保険請求明細に当院の名前が表示されないように対応を行うことも可能です。詳しくは受付スタッフまでお申し出下さい。
なお、保険証をご提示いただいた場合でも、中絶手術のみで特に病気が見つからなかった場合には、保険請求のお知らせ等が届くことはもちろんございません。保険請求のお知らせは保険で婦人科疾患の治療を行った場合に、保険での治療内容のみが記載されます。万一、クラミジアなどの性感染症が同時に見つかった場合にも、ご家族に知られたくない方もいるものと想定し、医師が保険診療にするか自由診療を希望するかの確認を行うよう配慮もしております。
