マンモグラフィによる乳がん検診を受けましょう
日本では、女性の12人に1人が乳がん罹患者と言われており、乳がんで亡くなる女性の数は年々増加しています。30歳から64歳の女性のがん死亡原因でもっとも多いものが乳がんとなっています。
また、40~50歳代の女性におけるガン死亡率の23%を占めており、この年代の女性にとって最も多いガン死亡原因となっています。
乳がんは、早期発見によるメリットが大きい癌です。ステージⅠ、またはステージⅡで発見された乳がんの5年相対生存率は90%以上あります。さらに、早期に発見された乳がんでは乳房温存率が高くなります。
そのため、多くの先進諸国では、マンモグラフィによる乳がん検診が推奨されております。アメリカやイギリスでは、40~50歳代の女性の70%以上が2~3年に1回はマンモグラフィ(乳がん検診)を受診しています。
その結果、アメリカやイギリスでは、乳がん発生率は増加しているにもかかわらず、乳がん死亡率が減少し始めています。
しかし、わが国ではマンモグラフィ(乳がん検診)受診率は30%前後にすぎません。この結果、わが国では乳がん発生率が増加し、それに比例する形で乳がん死亡率も増加し続けています。
この理由の一つとしては、検診をする機会、医療機関の少なさもあるといわれています。
当クリニックでもマンモグラフィ導入し、女性が安心して婦人科検診を総合的に受けられるように、地域のみなさまの健康をサポートさせていただいております。乳腺エコーとの同時受診も可能ですので、ぜひご受診下さい。
乳がん検診6つの特徴
1.乳がん検診と子宮がん検診を同時受診可能
的野ウィメンズクリニックは婦人科であるため、子宮がん検診や性感染症検査(ブライダルドック)との同時受診が可能です。
更年期の女性ホルモン検査、一般的な健康診断の採血項目を加えた「レディースドッグ」もご用意しております。
2.痛みを軽減する圧迫板、低線量化も実現
マンモグラフィ装置は、富士フィルムのデジタルマンモグラフィを導入しております。
当院が導入しているデジタルマンモグラフィは、撮影時の低線量化を実現したばかりではなく、FS(Fit-Sweet)圧迫板により、圧迫時に優しく乳房(乳腺)全体にフィットすることで圧力が分散されます。
患者様の乳房撮影時に感じる痛みは従来よりも軽減されています。
3.必ず二人の医師で読影する「ダブルチェック体制」
乳がんは、独特の微妙な画像の読影技術を要求されるため、訓練を受けた医師でなければ正しい診断をすることは困難です。
しかしながら、訓練を積んだ読影医であっても、読影医も人間なので存在する情報を見落としたり、逆に不必要な情報を過度に取り上げてしまうといったミスも起こりえます。
そのため、マンモグラフィ検診では複数の読影医でダブルチェックをすることが推奨されています。横浜市のがん検診の場合には、横浜市の精度委員会にて二次読影がされます。
当院では自費検診の場合においても、必ず2名の医師が読影するというダブルチェックを行ない、見落としを防ぐ体制を作っております。
4.読影医による説明
当院の院長は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会による読影認定試験に合格しております。土曜日に担当する女性医師の先生方も全員、読影認定試験に合格した先生方です。
マンモグラフィ撮影後は必ず読影医に診察室でお会い頂き、マンモグラフィの画像を確認しながらご説明を行います。そのため、結果報告書の見方がわからずに患者様がご不安に思われる心配はありません。
ただし、二次読影が後日の場合、診察日当日に一次読影の結果を診察室にてご説明し、二次読影の結果は後日郵送となります。
5.乳腺エコーとの同時受診が可能
エコーとマンモグラフィでは得意分野が異なっています。マンモグラフィで1cm以下の小腫瘤を見つけるのは難しいですが、エコーでは1cm以下の小腫瘤も見つけられることがあります。
一方で、石灰化はマンモグラフィでの方が評価しやすいです。そのため、同時に両方を受診していただくとより安心です。
なお、乳がん検診は「痛い」というイメージを持つ人もいらっしゃいますが、痛みを伴わない方法である乳腺エコー単体での受診も可能です。妊娠中の方や過去に豊胸手術を受けられた方、ペースメーカーをご利用中の方、過去にマンモグラフィで強い痛みなどを感じたことがある方は乳腺エコー単体を受診下さい。(ただし、乳腺エコーでは小腫瘤はわかりますが、細かな石灰化は見つけることが難しい場合があります。)
6.女性医師による視触診も
土曜日限定ですが、視触診は女性医師が行います。患者様のご要望にお答えして、土曜日のみではありますが女性医師による視触診を開始致しました。ただし、土曜日の予約枠には限りがありますのでご注意ください。平日受診の自費検診の患者様で、男性医師による視触診を希望なさらない場合には、その旨を受付・医師までお申し出下さい。その場合は、視触診を割愛させていただきます。
尚、マンモグラフィ撮影技師は、平日・土曜日共に女性技師となります。
マンモグラフィー費用(公費)
対象 | 費用 |
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横浜市のクーポンがお手元にある方 | 無料 |
40歳以上で横浜市の補助(2年に1回)を利用される方 | 1,370円 |
上記以外でしこりや痛み、腫れ、分泌物など症状がある方 | 初診2,570円/再診2,070円(保険適用の3割負担) |
マンモグラフィー費用(自費)
診療内容 | 費用 |
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マンモグラフィ(乳がん検診)+視触診 | 6,600円(税込) |
マンモグラフィ(乳がん検診)+エコー検査+視触診 | 10,780円(税込) |
乳腺エコー・超音波検査費用(公費・自費)
対象 | 費用 |
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しこりや痛み、腫れ、分泌物など症状がある方(初診) | 1,930円(保険適用の3割負担) |
しこりや痛み、腫れ、分泌物など症状がある方(再診) | 1,280円(保険適用の3割負担) |
症状がなく乳腺エコー単体をご希望の方 (自費) | 5,500円(税込) |
※乳腺超音波検査(保険)と子宮内超音波検査(保険)の同日保険算定はできません。
※本年度の横浜市乳がん・子宮がん検診についての詳細はこちらのページをご覧ください。
※ 横浜市子宮がん検診についての詳細はこちらのページもご覧ください。
ご予約はインターネットで24時間お受けしております。
診療時間内に限りますが、お電話でもお受けしております。
乳がん検診についてのお願い
当院の乳がん検診では、痛みの少ないFS圧迫版を採用しておりますが、乳房を圧迫して撮影するため、痛みを感じることがあります。
痛みには個人差がありますが、月経前の1週間程度は乳房が張り痛みが敏感になるため、月経後7~10日目ごろの乳腺がやわらかくなる時期に検査を受けることをおすすめしております。
診察前に上半身すべてお取りいただいて、検査をお受けいただきます。できるだけワンピースをさけて、上下セパレートの脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
マンモグラフィ検査を受けられない方
下記項目に該当する方は、マンモグラフィ(乳がん検診)の検査をご受診いただくことができません。乳腺エコー単体でのご予約をお取りください。
- ペースメーカーをご利用されている方
- 豊胸手術をされた方
- 妊娠中、あるいは妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方