月経異常・生理不順
生理不順とは
生理の出血が多すぎたり少なかったり周期が不安定であったり、無月経であったりそうした正常ではない月経パターンを総括して月経異常といいます。
これらの原因は ストレス、冷え、生活をとりまく環境の変化、急激な体重変化など様々です。
特に月経の始まり(初経)と終わり(閉経)時期に月経異常が多く見られホルモンバランスの乱れが主な原因となります。
また月経量が多い場合に、子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患が原因となることがあります。
正常月経とは
25日〜38日周期(変動は6日以内)出血が3〜7日間(約5日間)持続 することを正常月経といいます。
月経異常
無月経
18歳になっても初経のないときや、妊娠・授乳中や閉経後を除き月経が3か月以上来ないときは「無月経」といわれています。
その原因には、ホルモンバランスの崩れのほかに、脳、子宮、膣などの異常もあります。
また、最近は無理なダイエットが原因の無月経も思春期の女性に多くみられ、問題になっています
月経周期の異常
- 頻発月経→月経の頻度が多く、月経周期が24日以内
- 希発月経→月経の頻度が少なく、月経周期が39日以上、3ヶ月以内、卵巣機能の低下が考えられます。思春期や更年期では卵巣が十分機能していないためホルモンバランスが崩れやすく、月経の周期も乱れがちです。また、成熟女性において月経周期の異常が続くような場合は、何らかの問題がある可能性もあります。このような症状がある場合は、早めに婦人科を受診するようにしましょう。
月経量の異常
- 過少月経→経血量がおりもの程度しかなく、ナプキンがほとんど必要ない
- 過多月経→1週間以上月経が続き、ナプキンやタンポンの交換が頻繁に必要で、月経血中に凝血塊を混じ、しかも貧血気味になる。子宮筋腫でもよくみられる症状。
治療
- 超音波エコーで子宮や卵巣に重大な病気がないかをチェックします。
- 検査は痛みなくすぐに終了します。腫瘍や明らかな異常を認めないようなら、生理不順はホルモンバランスのくずれということになり、治療方針を立てます。
治療方針は患者さまの年齢や仕事の都合によって方針も変わります。10代であれば、このまま様子をみるという場合も多いです。 20代〜30代の場合は、生理・排卵が正しくくるようにしていきます。妊娠を早くしたいという希望であれば基礎体温をつけてもらうよう指導します。また、鎮痛剤もクリニックならではの処方もあります。症状がひどくなった時はガマンしないで早めに治療することをおすすめします。
治療方法
- 鎮痛剤
- ピル(ホルモン剤)
- 漢方薬
- 様子をみる(10代の場合など)