プラセンタについてよくある質問(Q&A)
- プラセンタの安全性について教えてください。
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プラセンタの注射剤は、ヒトのプラセンタから抽出したエキスを原料とする生物製剤です。そのため、感染症を懸念される方もいらっしゃるかもしれませんが、肝炎やエイズなどのウイルス感染のないことが証明されている、国内の健康な女性から提供されるものを使用しているため、そうした心配はありません。
また、製造過程においてプラセンタ中の血液やホルモンはすべて除去されるので当然、注射剤には血液やホルモンはまったく含まれていません。さらに、後述する変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)は、プリオンという特殊なタンパク質によっておこるとされるため、酸による加水分解でプラセンタ中のタンパク質をアミノ酸に分解し、そして最終滅菌(121℃ 30分間)するなど、感染症に対する万全な対策が講じられています。ウマやブタのプラセンタが使われている内服剤やサプリメントなども、同様の対策がとられています。
現在、化粧品にはブタのプラセンタが使われていますが、以前はウシのものが使用されていたため、狂牛病の感染が取り沙汰されたことがあります。しかし、厚生労働省の通達により、2001年3月12日以降はウシのプラセンタを原料として含めてはいけないことになったため、狂牛病の感染について問題はないといえます。
また、ヒト型の狂牛病である変異型クロイツフェルトヤコブ病の危険性について、患者さんから質問を受けることがあります。現在、プラセンタの注射を受けている方は、変異型クロイツフェルトヤコブ病の感染予防対策として、その検査方法が見つかるまで献血制限を受けることになっています。しかし、これまでにプラセンタによる感染の報告は一例もありませんし、プラセンタを提供する妊婦さんの海外渡航歴(狂牛病が流行った時期に危険地域に行っていないこと)もきちんと確認されており、その点でも安全なプラセンタのみが使用されています。
また日常生活において変異型クロイツフェルトヤコブ病にかかるリスク(国立がんセンターの津金昌一郎博士のデータによると、厳しく見積もっても1億人あたり0.04人)から考えても、プラセンタの注射を受けて病気を治すメリットのほうがはるかに上回ると考えられます。
- 副作用の心配はありますか?
- プラセンタ注射剤は50年以上も医療の現場で使用され続けてきているにもかかわらず、これまで注射した部分が痛かったり腫れたりすること以外、重大な副作用は報告されていません。こうした痛みや腫れも1~2日ほどで自然に消失してしまいます。したがって、副作用についての心配はほとんどないといってよいでしょう。
- 治療の頻度は?
- 疾患によっては異なりますが、注射は週1回~二週間に1回が通常の回数です。患者さんによっては、月1回でよい場合もあります。
また、1回の注射に用いる注射剤の量は1~10A(アンプル、1A2ml)と疾患の程度により幅がありますが、平均的な量は2~5Aといったところです。 - どれほどの期間で効果が出るの?
- もちろん個人差がありますので、一概には言えませんが、生理痛などの比較的軽いものは3ヶ月、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患であれば半年、肝炎、関節リウマチのような慢性病であれば1年くらいが目安と言われております。
そして、症状が改善すれば、しばらく継続したのち、頻度を減らしながら治療をやめていくことも可能です。ホルモンが入っているわけではないので、途中で注射をやめても特に問題はありませんし、リバウンドなども当然ありません。 - 注射とサプリメントの違いは?
- 注射は内服剤やサプリメントに比べ、はるかに即効性にすぐれています。とはいっても、効果が持続する時間には限りがあるので、やはり定期的に病院に通う必要がありますが、多忙な人には無理な場合もあるでしょう。また、注射はある程度の痛みを伴いますし、わずかであっても皮膚に傷をつけることになります。
こうしたことを考慮すると、健康増進、美容などの目的でプラセンタの効果を得ようとする方には、内服剤やサプリメントのほうが適しているのではないでしょうか。内服剤やサプリメントは毎日、服用を続けることで効果が現れやすくなるようです。